筋肉が多いほど太りにくい理由を知ろう
私たちの筋肉は日々合成、分解を繰り返しながら毎日少しづつアップデートされています。これは例え筋トレをしていなくても同じことが言えます。
筋肉量を維持するために全体量の約1.8%が日々生まれ変わっており、生まれ変わるときは筋肉1 kg につき約541kcalものエネルギーを必要としています。
ここでわかりやすいように、筋肉量の多い人(筋肉量が23kg)と筋肉量が少ない人(筋肉量が12kg)を比較してみましょう。
筋肉量が少ない人、
つまり筋肉量が12kgの場合は、1日に合成される筋肉の量は全体の1.8%なので約0.22kgが作り替えられると考えられます。 筋肉量1kgにつき約0.22kgが作り替えられるときに消費されるエネルギー量は約117kcalとなります。
一方筋肉量の多い人、
つまり筋肉量が23kgの場合は、1日に合成される筋肉量は0.41kgとなり、必要なエネルギーは224kcalとなります。
1日に107kcalもの差が生まれるわけなので、筋肉量が多い人は少ない人に比べ、1ヶ月にすると3210kcalを余計に消費する身体ということがわかるでしょう。これは、何もしなくても3ヶ月で脂肪が1kg以上落ちる計算になります。
〜 ダイエットの注意点 〜 よくあるダイエットの注意点として、運動をせずに炭水化物やタンパク質をカットした食事をすると、当然ですが体重は落ちます。しかし、体重減少の内訳は脂肪ではなく筋肉が落ちていると考えた方が良いでしょう。食事量が戻ることで、筋肉が落ち切った身体に大量の栄養素が身体に入ってくるわけなので、消費しきれずに脂肪となり、肥えていくというカラクリなのです。
有酸素運動はその場の消費カロリーを促進するだけ
みなさん、運動の目的はなんでしょうか?痩せるため?かっこいい体を手に入れるため? どちらにしても、一時的に痩せている身体を目的にしている人は少数で、常に自分のベストな体型を維持したいと思っているのではないでしょうか。
そうであれば、今日から無理な有酸素運動はやめた方が良いかもしれません。 運動の目的は、目先のカロリー消費ではなく、今後の筋肉量の増加や維持のためです。 よく考えればわかる話ですが、おにぎり一つで約160kcalあります。具を入れるとさらに高いです。
これを有酸素運動で帳消しにするためには、時速4kmで1時間歩かなければなりません。 あなたの貴重な一時間を使って疲労が溜まる有酸素運動をするぐらいなら、このおにぎりを食べない方が効率的ではないでしょうか。
同じ一時間を費やすのであれば、断然筋トレをした方がはるかに効率的で、しかも痩せやすい身体を作るという面においても軍配が上がります。
有酸素運動は、その場で微量のエネルギーは消費できますが、翌日はなんの恩恵も受けません。むしろ筋肉を分解してしまう可能性が高まるので、本当にお勧めしません。 どうしても有酸素運動を取り入れたければ、筋トレの後に行うようにしましょう。
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